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子供とメディア、テレビ、スマホ

小児科医院の待合室を思い浮かべてください。
世代、地域、医院による違いもあると思いますが、待合室にテレビがありましたか?

テレビのない待合室で

先日、小児科の医師と話をする機会がありました。風邪の子供も来るけれど、発達障害を抱える子供が多く通うような小児科医院です。

話の中で「幼児にテレビを長時間見せることによる言語、社会性の発達に対する悪影響は明確になっている。特に発達障害の子の場合には、幼児期を過ぎても注意が必要であり、ここでは待合室にもテレビは置いていない。発達障害の子供の場合、ゲームもさせない子どが一般的に望ましい。」ということを言っていました。

言われて気がついたのですが、確かに待合室にはテレビが置いてありません。
その代わりというわけか、大きなブロックで遊べるスペース、絵本などが置いてあります。

待合室には大勢の方が待っていましたので、しばらく様子を見ていましたが、ブロッックで遊ぶ子供、親と一緒に待つ子供、待合室を走り回る子供、過ごしかたはそれぞれです。ただ、目に付くのは、子供がゲーム機やスマホでゲームをしたり動画を見ている、もしくは、親が手に持ち子供に見せている様子でした。

子供へのテレビの影響

「忙しい」親にとり、家でも、子供にテレビを見せておく、ゲームをさせておく、ビデオを見せておくというのは、非常に助かる、楽ができることではあります。そして、病院の待合室でも、子供を長時間おとなしく待たせるというのは、親にとって非常に負担がかかることです。
また、今の子供たちが成長する過程で、あるいは学校教育においても、パソコン、インターネットなどは避けて通ることはできないものではあります。

しかし、テレビ(メディア)の視聴時間と言葉の発達の遅れ、社会性の遅れの関連が強く疑われている中では、親が子供の世話を、あえてメディアに頼る理由はないと思います。

日本小児科医会の提言

ここで、日本小児科医会の提言(2004年)を載せておきます。(ポスターからです)

  1. 2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。
  2. 授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴はやめましょう。
  3. すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。
  4. 1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。
  5. 子供部屋にはテレビ、ビデオ、パソコンを置かないようにしましょう。
  6. 保護者と子供でメディアを上手に利用するルールを作りましょう。

アメリカ小児科学会では

アメリカ小児科学会1999年2歳以下の子供のテレビ視聴を制限するように提言しています。現時点ではどうなっているのか調べてみようと、アメリカ小児学会のページから辿ってみると、https://www.healthychildren.org に役立ちそうな情報があります(英語かスペイン語のみ)。

もう少し調べてみて、役立ちそうな情報があればまた記事にします。

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