Plagというアプリが今秘かなブームになっています。
THE BRIDGEの記事、「ソーシャル要素を排除した情報拡散アプリ「Plag」ーーたった1日で東京がサービス上最大のコミュニティに」によれば、日本のユーザー数が15,000人ほど、東京のアクティブユーザーが7,000人を超えているとのこと。
この記事が新たな起爆剤となり、またユーザーが急増しています。
ちなみに、筆者も昨年の秋から使い始めた1人です。ここでは、1ユーザーとして感じたことを独断で書いていくことにします。
Plagとは
twitterのように「フォロー」もなければ、「フォロワー」もいない、facebookのように「友達」もいなければ、「いいね」もない、ユーザー間でメッセージを送ることもできないという、ソーシャルネットワークのカテゴリーにかろうじてありながら、これまでのSNSのようなソーシャルな要素が非常に少ないアプリです。
このことが既存のSNSのリアルな繋がりや、目に見える繋がりに疲れて一息つきたいユーザーを惹きつけ、その良い意味でゆるい居心地の良さで定住させてしまう理由です。それに、ユーザー規模が大きくなる前のSNSならではの楽しさもあります。
Plagでできること
ユーザーにできることは、他のユーザーから届くカードを、上にスワイプしてスプレッド(拡散)するか、下にスワイプしてスキップするか、その際にコメントを書くか、そして、自分でカード(文章でもよし、画像でもよし、アンケートでもよし)をポストすることができる、原則としてはそれだけです。
そして、そのカードが拡散されるのは7日間の間だけ。7日間を過ぎると原則として他のユーザーには見えなくなります。
また、特定のユーザーのカードを読みたいと思っても、自分に回ってこない限り読むことはできないし、一度スプレッドかスキップしたカードをもう一度見ることも原則できません。
こうした「無い無い尽くし」の心地よさ、plagの魅力です。
plagのエリア
唯一のフィルターに近い機能であるエリアは、全ユーザーが所属するworld、そして、位置情報により特定のエリア内に入ると、そのユーザーのエリアとしてエリアが追加されていく仕組みになっています。このエリアはアジアや国という単位ではなく、一定のユーザーがいる都市という単位で運営側の手作業で作られており、現時点での日本国内のエリアも Tokyo、Osaka、Nagoya、Saitamaなど大都市に限られています。
面白いのは、それほどソーシャルではないplagでありながら、Tokyoなどエリアユーザーのオフ会が開かれるという現象も起きているようです。
これからplagを始めてみようという方へ
今後、日本でplagのユーザー数が増えていかない可能性も考えられるのですが、その理由はplagの公用語とエリアのシステムにあるかもしれません。
実は、plagでの公用語はBad Englishなのです。片言でもいいから英語を使いましょうね、ということです。そして、 ユーザー登録をすると最初はエリアがworldしかありません。すると、流れてくるカードは英語や、スペイン語、ロシア語、時々日本語という状態です。
世界中のあちこちからカードが届くというのがplagならではの面白さですし、worldエリアに日本語でカードを投げたからといって別にペナルティもありませんが、英語に抵抗がある人はここで挫けてしまいそうになるかもしれませんが、東京などエリアがある都市のユーザーは、すぐにエリアが追加されますので心配いりません。
日本国内のエリアが追加されてしまえば、そのエリア内のやり取り、というかカードはほぼ日本語となります。大都市に縁がないといつまでたってもworldのみとなるようですが、出張などで移動が多い方は行った先々のエリアが追加されていくという楽しみもありますね。
エリアが欲しくて、わざわざその場所まで出向く、というのもアリですね。なんでもありなのがPlagです。
ただ、Tokyoエリアなどエリア内のカードばかり見ているとせっかく世界と「繋がって」いるplagがちょっともったいないので、時折「world」を覗いてみると楽しいですよ。
まだまだ、未知の可能性が秘められているplag。既存のSNSにはない気楽さ、一度味わってみてください。