リファラースパム (Referer Spam)が発生しているので様子見という記事を書きましたが、当然のことながらなくなる気配はありませんので、サンプル数が少ないながら現状を把握して対策を取ろうと思います。
スパム対策の方針
スパマーもあの手この手できますので、今日有効だった対策が明日には役に立たないということもあるのが厄介なところです。
方針としては、なるべく手をかけたくない。スパム対策に時間をかけるくらいなら、他のことをしたいわけです。
そこで、まず、スパムサイトを見つけるたびに対応する、という手段はとらないことにしました。なるべく、ごっそり消してしまえそうな方法を考えることにします。
スパム対策の手がかり
手始めに、アナリティクスレポート画面の、集客 -> 参照サイトで参照元ホスト名を見ると、スパムサイトの場合、ホスト名が (not set)になっています。ホスト名はセカンダリ ディメンションをクリックし、ホスト名を選択して表示されてください。
このホスト名はヘルプによると、「ユーザーがお客様のサイトにアクセスするときに使用したホスト名。通常はサイトの URL です。」とあり、実際、スパムサイトではない参照元の場合には、ホスト名は自サイト名になっています。
通常であれば、リンクにはリンク先のアドレスが書かれていますので、リンク元(参照元)とリンク先(ホスト名)が対になっています。ところが、リファラースパムというのは、サイトやブログのアクセスログには履歴が残っていないことからわかるように、実際にアクセスしてリンクを辿って辿り着くわけではありません。おそらく、UA-XXXXXXXX-1 (Xにはユーザー固有の数字が入ります)というトラッキング IDを総当たり的に生成し、あたかもアクセスがあったかのような履歴を残していると思われます。
要は、そのトラッキングIDが使われているサイト名は知らないので、アナリティクスで見るとホスト名が(not set)になるわけですね。
考えてみても、それ以外の理由で ホスト名が (not set) になるケースは思いつきません。あるかもしれませんが、邪魔なスパムの足跡と比べれば無視してもいいのでは、と考えています。
スパム対策フィルター
というわけで、まずは参照元のホスト名が (not set) のものをレポートに表示しないようにしたいと思います。
フィルターの設定は、アナリティクス設定 -> フィルタ -> フィルタを追加 から
新しいフィルタを作成で行います。
フィルタ名:わかりやすいものを
フィルタの種類:カスタム
除外
フィルタフィールド:ホスト名
フィルタパターン:not set
そして、最後に保存。
フィルターのかけ方は上のやり方だけではなく、いろいろなパターンがありますので、しっくりくるものがいいのではないでしょうか。
スパムは見えなくなるか
さて、これで今後は参照名が not set のものは出てこない、はず。
今回の対策は、スパム行為自体の防止策にはなりません。あくまでもスパムサイトをアナリティクスのレポート上に表示させないというものですが、機能さえすれば目的は果たせますね。
もっとも、フィルタパターンが not set でいいのかという点は一抹の不安があるのですが、数日様子を見れば結果はわかると思います。
なお、今回のフィルターが有効だった場合でも、まだ他のパターンがあると思いますので、その時にはまた対処したいと思います。
拙い記事をお読みいただきありがとうございました。