繁盛しない地方の飲食店の作り方 こうすれば客は来ない!
御宿でサーフィン
先日、東京で仕事をしていた頃の先輩が遊びに来てくれましたので御宿でサーフィンをしてきました。その先輩は大学生だった頃からサーフィンをしているのですが、もっぱら湘南方面に通っていましたので、房総方面はそれほど馴染みがありません。(最近では、サーフィンよりもゴルフなので房総に来ることも増えたようですが、海辺というよりも山の中ですね)
午前中、サーフィンをして昼前には上がり、昼でも食べようとなったわけです。心当たりを訪れると、まさかのお休み・・・・(平日の休業日でした)。 この店は、都会のそこそこのレストランより味も良く、ボリュームもあり、しかも安くて、客の応対もとても感じが良い繁盛店なので是非連れて行きたかったのですが、休みのものは仕方ありません。
港町で昼食
そこで、近所の漁港にある漁師直営(を思わせる店名)の(おそらく)観光客向けと思われる食堂に足を向けました。店の前を通ったことはありましたが、訪れるのは初めて。
店の前の道を挟んだ反対側は、まさに港で漁船が並んでいるというロケーションです。近所には釣り船屋が並んでいます。国道からは離れていますが、漁港の食堂という雰囲気は悪くありません。外に面して水槽が設置されていて魚が泳いでいます。
書いてはありませんが、港で水揚げした魚が売りですよ。と思わせる作りですね。
さて、それほど広くはない店の中に入ると、昼時ということもありテーブル席は6,7割埋まっていました。思った通り、客は年配の観光客風の夫婦が何組か、1組だけ若いサラリーマンの2人連れ。地元の人と思われるお客さんはいません。
週末などはもう少し観光客も来るのでしょうか。
接客の女性がいましたが、「いらっしゃいませ」と言われた記憶なし・・・・
入り口のあたりで席はどうしようと思い聞くと「どこでも」あぁそうですか。
実はこのあたりは想定の範囲内・・・この地域愛想悪いです・・・漁師町だからですかね・・・・特によそ者には・・・客であっても
席に着き、メニューを見ると、品数はたくさんあります。
今日のオススメ、とか季節のオススメのようなものはメニューにはなく、壁を見てもそれらしきものはありません。
「おすすめはなんですか?」
と訊ねると、
「どれもおすすめです」とニコリともせずに。
「(メニュー)の上の方に書いてるものがおすすめとか?」
「そういうことはないです」
・・・・・・
仕方ないので、無難に刺身定食とふぐの天ぷら定食を頼みましたよ。
・・・・・・
さて、再び周りを見ると、手持ちぶたさそうなご夫婦。聞かなくてもわかるご主人の不機嫌感。相当待たされてますね。客少ないのに・・・・と見ているとお茶のお代わりを取りに行きました。
こんなに客数少ないのに、お茶もお冷もセルフサービスです・・・・接客の女性は突っ立って奥の誰かと話をしています。
料理がきました。 少なっ!!!! あの値段でこれっ!!!
どんな高級魚?!
まぁ、見た目だけで判断してはいけません。 漁港の味楽しみです。
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スーパーの刺身盛り合わせパックの方がだいぶましです。
天ぷらもベチャベチャ。。。揚げたてだとは思います。揚げたてで、あのベチャベチャ感を出すのは逆に難しいと思います。
二人とも口数少なくなりました。
食べ終わって、お茶のお代わりも黙って取りに行きましたよ。
店を出てから思わず、先輩に謝ってしまいました。
「すみませんでした・・・」
地方の飲食店に欠けるホスタビリティ
だいたい、観光地とも言い切れない程度の地方の店というのは、と括るのも大雑把なので、地域によるとはいえ、地元民だけでは経営が成り立たないのに、外から来る客を客とも思わない態度で迎える傾向があります。
ただこれ、悪気があるわけではないんですよね。ホスタビリティがわかっていないだけ。自分達の生活圏内にホスタビリティを備えた飲食店なんてなかったので、そもそも必要性すらわからない。
もっとも、目につく部分を改善したからといって、客が増えるとは限らない、変わらない可能性もあるわけです。
増えないから変わらないのか、変わらないから増えないのか。