ガラピコぷ〜はテレタビーズを超えるか おかあさんといっしょ
ポコポッテイト終了
「おかあさんといっしょ」は本当に超長寿番組がなので、親子3代が子供の頃から見ているというご家庭もあることでしょうね。
さて、その「おかあさんといっしょ」の中の人形劇が4月に、「ポコポッテイト」から「ガラピコぷ〜」に変わります。「ポコポッテイト」も人気があったので、がっかりなお子さんも少なくないはず。
ポコポッテイトも長かったですからね、むしろ思い入れ、思い出深いのはお母さんの方かもしれません。
こうしたコーナーの切り替わりとか、おねえさんの交代というのは、それまでの思い入れの深さからついつい新しいコーナーやおねえさんにケチをつけてしまいがちです。
ところで、このタイトル「ガラピコぷ〜」ですが・・・・「ガラプコぴ〜」と頭の中で再生されてしまうのは私だけでしょうか?
最初は呼び方も混乱しそうじゃないですか。
「ガラコプピー」
「ガラガラプー」
「ガラガラピー」
「ピコピコぷー」
さて、ここで問題です、正しいタイトルは何だったでしょうか?
覚えていますかー。
さて、その「ガラプコピー」じゃない、「ガラピコぷ〜」ですが、ウサギの「チョロミー」、オオカミの「ムームー」、ロボットの「ガラピコ」の3キャラクターが公開されました。
ビジュアルがビミョーという声も少なくありませんが、子供と大人の好みって違いますしね。
「ガラピコぷ〜」の目指すもの
新人形劇は「ガラピコぷ~」♢おかあさんといっしょ NHKのお知らせ
水と緑が豊かな惑星「しずく星」を舞台に繰り広げられる友情の物語だそうです。
「チョロミー」 キュートなハリケーンウサギ もうすぐ4歳
「ムームー」ひよこの心を持つオオカミ 3歳
「ガラピコ」オシャレな探査ロボット 年齢性別不詳 ガスを出す・・・
気が強い女の子、ガラスのハートの男の子、タイトルにもなっているロボットというキャラクター設定ですね。
というわけでタイトルの「ガラピコプー」の「ガラピコ」は主人公のロボットの名前。「プー」はガスの音で、合わせて「ガラピコプー」
「ガラガラ」「ピコピコ」「プー」どれも子供が好きな音です。
多分、「プー」は受けるでしょうね。子供っておならの音が大好きですよね。
「ガラピコ」「ぷぅ〜〜〜」なんて感じなのでしょうか。
原案・脚本の山中隆次郎さんのコメントによると、「元気いっぱいな男の子じゃなくても、おしとやかな女の子じゃなくても、大人から見たらちょっと問題があるような子であっても、大丈夫だよ」というメッセージを伝えていきたいそうです。
ロボットのガラピコの設定は「他人の気持ちがさっぱり理解できず、ズレた発言や行動をする。」とになっていますが、これはまさにうちの子供・・・・そういえば、スターウォーズのC3-POも似たようなキャラ設定でした。
確かに、子供は「こうしなきゃだめ、これをしないとだめ、これができないとだめ、こうならないとだめ」と言われ、そうすることを迫られることが多いかもしれませ。
でも、どんな子供にも「個性」があり、その「個性」が「今」の「枠」からはみ出すことがあるのはむしろ当たり前です。
それなのに、周りはなんとか「型」にはめようとしがち。
子供の成長過程にとっては、「自己肯定感」を得ることは本当に大切なことです。
これは、こうしたテレビ番組だけが伝えられるものではなく、周りの大人が、それぞれの子供の持つ「個性」のばらつきをそれぞれ受け入れることが大事です。
特に「個性」が「普通」から大きく外れている子供に対する接し方は常に一緒に生活していてもなかなか難しいですよね。
まだ、放映が始まっていない「がらぴこぷー」、どのように子供に自信を与えるストーリー展開になるのか楽しみです。
テレタビーズを覚えていますか?
さて、「ガラピコぷー」の3人のキャラクターを見ると、目がぱっちりという点が共通しています。
キャラクターデザインを担当された「ひやまたつみ」さんがコメントしているように「3歳の子供でも描き分けできるように」シンプルでメリハリのある色使いになっています。
でも、大人の目からみると、それほどかわいいようには見えません。今のところ、「ちょっとビミョー」という声もちらほら聞こえてきます。
もう、10年以上前になりますが、イギリスBBCの子供向け番組「テレタビーズ」が日本でも放送されていたのを覚えているでしょうか? あの「テレタビーズ」のキャラクターもインパクトがありました。
ぱっと見可愛くないのに味がある不思議なビジュアルと独特の世界観。
顔とお腹のテレビ以外は全身一色のぽっちゃり体型。
一度見るだけで頭に焼きつく強烈なインパクトがありました。
主題歌も耳に残るものでしたね。
「ガラピコぷ〜」は「テレタビーズ」のようなシュールな人形劇にはならないとは思いますが、新しい3人(?)のキャラクターがどのように子供達に受け入れられるのでしょうね。きっと、予想外の反応があるはずです。
「子供とメディア、テレビ、スマホ」 の記事で書きましたが、子供にテレビを見せるには、親が十分な注意を払わないと思わぬ危険があります。
どんなに子供が楽しんで見ていたとしても、テレビのキャラクターと子供とのコミュニケーションがインタラクティブに行われることはありません。
テレビに子供の世話をさせるのではなく、親がテレビのキャラクターと子供の間の仲介者として言葉を繋いであげたりして、バランス良く生活させてあげましょうね。